日本の社会人の平均学習時間
おはようございます。
今日は日本の社会人の平均学習時間についてお話したいと思います。
みなさんは日本の社会人が一日に平均でどれだけ勉強するかご存知でしょうか?
少しデータが古いのですが平成28年の総務省の社会生活基本調査によると【一日平均6分】だそうです。
これ以降の統計が取られていないのは【一日平均6分】といのがあまりにもひどすぎたからかもしれません
ではなぜ、日本では学生から社会人になると勉強しなくなってしまうのか。
要因として考えられるのは【終身雇用制度】と年功序列式の賃金、この2つが挙げられます。
日本には終身雇用制度というものがあり、一度正社員として雇った従業員の雇用を60歳まで保証する制度があります。
新卒一括採用で入社した会社に定年まで働き続け、退職金をもらって悠々と老後を過ごす。これが日本における王道の会社員ルートでした。
相当変なことをしない限りは雇用が60歳まで保証され、年功序列式に賃金が上がっていく仕組みの中では「勉強する」というモチベーションは必要ありません。
毎日会社へ出社して、言われたことをやり続けていればそれなりに裕福な生活が出来ました。
しかし、みなさんも薄々気づいているかもしれませんが日本の終身雇用制度というものは崩壊します。経団連の会長やトヨタの社長が終身雇用制度を保つのは難しい。と発言し、富士通では45歳から大規模なリストラが既に実施されています。
実際にこの会社に60歳定年まで在籍しようと考えている人はどれぐらいいるでしょうか。肌感ではありますが20代の社員ではあまりいないと思います。
ではそんな若手の社員が転職を考えた際に企業はどんな人材を求めているでしょうか。
企業が求めているのは自分で問題を見つけて解決したり、問題解決のために自分で勉強する【自走能力】がある人材です。
自走能力をつけるためには日々のインプットが必須であり、【一日平均6分】では転職をして、スキルアップをめざすのは難しいでしょう。
勉強しろ、とは言いません。世の中にはあの人はダメだとかあの人は仕事が出来ないといったヒューマンエラーは存在せず、仕組みによるシステムエラーです。
今回の「 日本の社会人は勉強しない 」というのも、勉強しない個人が悪いのではなく、勉強しなくても良い「終身雇用制度」という環境が原因にあります。
ただ少なくとも言えることは1日7分勉強すれば平均以上のサラリーマンになれるので、若いうちに一度試してみてはいかがでしょうか。